国民性調査 やっぱり女性 女の方が男より楽しみが多い。独立行政法人.統計数理研究所による「第11次日本人の国民性調査」で、こんな傾向が浮かんだ。「男の方が楽しみが多い」とするこれまでの傾向から初めて逆転した。「生まれ変わっても女がいい」と考える( A )。一方、日本の現状と将来の見通しでは悲観的な見方が依然根強いことも分かった。 1953年から5年おきの調査で、昨年9―10月、80歳未満の成人4200人を無作為抽出し、対面方式で2350人(56%)から回答を得た。 「楽しみは男女どちらが多いか」の問いでは、少なくとも70年代までは「男」が( B )台Jと、「女」の10%台をしのいでいた。ところが、20年ぶりに同じ問いを設けた98年の前回調査でこの差が縮まり、今回初めて「女」が多数意見になった。特に女性の56%が「女」と答えた。 「生まれ変わるとしたら男女どちらに」でも、男性はいつの調査でも約90%が「男」と答えるのに対し、女性は「女」が58年の27%から増え続け、今回69%に上がった。研究所の坂元慶行.国民性調査委員長は「男にとって楽しみの少ない社会になりつつあるということかもしれない」と分析する。 一方、「一番大切なのは何か」(自由回答)では「家族」だけが増え続け、45%に上った。「金.財産」「愛情.精神」「国家.社会」など他の項目はすべて横ばいか減少で、「( C )」の高まりが読み取れる。 (「毎日新聞」2004年4月29日朝刊より一部改) 図略。